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プラグを吊るす

不動産コンサルティングマスター 金澤修一

不動産コンサルティングマスター 金澤修一

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天井の構造
天井の裏側には、天井板を張りつけて固定するための下地材(野縁)が入っています。下地材は等間隔の格子状になっています。照明器具などを吊り下げる場合は、必ずこの下地材にフックや金具を固定してください。フックは、天井板の厚みを考慮してネジ部分が35mm以上ある洋灯吊りを使いましょう。

打ち上け天井
構造


上のイラストは、木造住宅の一般的な天井の構造です。釣木で吊られた下地材(野縁)に、石こうポードなどでできた天井板がクギや接着剤で取りつけられ、その表面に壁紙が張られています。平屋以外の1階の天井は、2階の床を支える2階梁、または床梁に釣り受けが渡されています。一般的に下地材は45cm間隔の格子状になっています。

木造以外の住宅の場合
鉄筋コンクリート住宅の場合、C型チャンネルなどと呼ばれるスチール製の金具で野緑受けを吊るした構造のものもあります。また、数は多くありませんが、木製の下地材ではなく、金属製のアングルに天井板を張り付けた構造の天井もあります。この場合は、下地材にネジ止めすることはできません。

羽根型プラグで吊るす
天井裏に木製の下地材がある場合は、下地材を探して直接ネジどめすることができます。下地材のない場所に物を吊りたい場合は、羽根型プラグを利用して吊り下げます。

1下地材を探す
 物を吊り下げたい場所に、針式の下地探しを垂直に突き刺して天井裏の下地材の有無を確かめます。下地材が通っていれば、十分な長さのある洋灯吊りを直接ねじ込んで固定することができます。下地材がなく空洞の場合は、以下の手順で作業しましょう。なお、天井に使われる石こうボードは壁よりも厚いことがあるため、センサー式下地探しでは下地を見つけられない場合もあります。

2ドリルで穴をあける
下地材がないことを確認したうえで、電動ドライバードリルで天井に穴をあけます。石こうポードのかけらが降ってくるので、目などに入らないようご注意ください。

3羽根型プラグを差し込む
羽根型プラグをつまんで折り曲げ、ドリルであけた穴に差してください。プラグの中心に付属のピンを金槌で叩いて入れましょう。天井裏で羽根が開き、石こうボードをはさんで固定されます。

羽根型プラグ
内部が空洞の壁や天井にネジを取り付けるための補助具です。

ビクチャーレールを吊るす
天井ギワの壁にピクチャーレールを取りつけると、額縁などを機能的に吊り下げることができます。ピクチャーレールには、壁に取りけるタイプと、天井に取りつけるタイプの2種類がありますが、設置方法はほぼ同じです。

1ブラケットをネジどめする
レールを支えるための固定用ブラケットを等間隔でネジどめします。天井と壁の境目には太い下地材が1本通っているはずです。念のため下地探しで下地材があることを確認したうえで、ブラケットを取りつけてください。

2レールにフックを装着する
レールの端にあるとめ具をはずして、レールフックを必要な数だけ入れてください。1本のレールで吊り下げられる重量は製品によって異なります。詳しくは取扱説明書をご確認ください。

3レールを取りつける
レールフックが下を向くように、固定用ブラケットにピクチャーレールをはめ込んでください。きちんと固定されていないと落下するおそれがありますので、ご注意ください。

4ヒモを吊るす
 フックにヒモやワイヤーを引っかけて吊り下げます。ヒモの長さは吊り下げるものに応じて自由に変えられます。額縁などは、左右2本のヒモで吊ると安定します。