鉄部の塗装
塗装の前に、サビの有無を確認しておかなければなりません。これによって作業の手順が大幅に変わってくるからです。
サビの出ていないものは軽くサンディングしてから直後1回目の塗装ができます。サビが出ている場合は、サビを落とし、サビ止め塗装をしてから塗装するようにしましょう。
□服装
服装は、汚れても良い物。軍手、帽子も忘れないでください。
□塗料
油性鉄部用(うすめ液:ペイントうすめ液)が一般的です。日光や雨に強く耐候性にも優れています。乾く時間は天候、メーカーなどにもよりますが、約3~5時間くらいと考えて下さい。
手軽に塗れて、乾燥も速い水性塗料を塗る場合は、水性多用途塗料か水性建物用を使います。なお、サビ止め塗料にも、油性と水性があります。
□色を選ぶ
好みの色という事になりますが、一応の目安としては、住まいの外装が暗い感じならば明るい物を、逆に明るい感じならば暗い物が住まいのイメージを引き立てます。
□下地の調整(道具と使い方)
汚れを落とす
門扉・フェンスは雨戸や泥などで汚れている物です。よく水洗いし、乾いてから塗り始めます。できれば前日に水洗いするとよいでしょう。
サビを落とす
サビの部分は、ワイヤーブラシ、サンドペーパー(#80)などでサビを落とします。
浮き上がった古い塗膜をはがす
スクレーパーや皮すきなどで、前に押し出すようにして塗膜をはがします。
サビ落とし部分が多い時
電気ドリルやディスクグラインダーにワイヤーカップブラシを取り付けて使用すると、効率よくサビ落としができます、ただし女性は力が弱いので、慣れないと難しいかもしれません。
*使用する時は、防塵メガネを必ず着用してください。
古い塗膜をはがしたい場合
きれいに古い塗膜をはがしたい場合は、塗料はくり剤を塗り、2~3分おいてスクレーパーなどで書き落とし、最後にペイントうすめ液で拭きます。
全体にサンドペーパーをかける
古い塗膜がしっかりしている綿もサンドペーパー(#150)やスチールウールをかけておくと、塗料のくいつきが良く、剥がれにくくなります。
塗装に移りますがここにも一工夫が必要です。
塗装をする際は上から下へ、塗りにくい所からしましょう!
・フェンス沿いの植木などはヒモでしばってよけておきます。
・浮き上がったサビや塗膜の浮いたところはスクレーパーなどで剥がしサンドペーパーをかけてから、サビ止め塗料を塗っておきます。
・蝶番や溶接部分は特にサビが出やすいので、丁寧に作業してください。
ベンダー:幅の狭いフェンスの間は、ハケではどうにもなりません。ベンダーを使用すると作業が楽で便利です。
マスキング:門柱やたたきなど塗料がついては困る所は古新聞やマスキングテープを作ってマスキングしておきます。また地面などにも古新聞を敷いて塗料が垂れてもいいようにします。
① サビ止め塗料で拾い塗りをする
サビを落とした部分だけに、サビ止め塗料をスジカイバケで、拾い塗りします。
② サビ止め塗料が乾いてから
サビ止め塗料を塗った後、完全に乾いてから塗り始めます。狭い所や塗りにくい所を、スジカイバケやベンダーで先に塗り、最後に塗りやすい部分を伸び伸びと塗って下さい。