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上階の足音がうるさい!

不動産コンサルティングマスター 金澤修一

不動産コンサルティングマスター 金澤修一

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足音が響く原因の一番は床材の質と構造かもしれません。


音の伝わり方には2種類あります。



① 二階で子供が飛び跳ねたり、スプーンを落とした場合など、壁や床をふるわせて階下や隣室に伝わる音です。

②人の声やクラクションのように空気中を伝わって聞こえる音。 スキ間や穴を通して伝わります。


「防音フローリング」は床で発生した固体音を伝わりにくくする性能の床材で、防音室のような外の音が聞こえなくなる空気音の遮音性能とは異なります。





防音フローリングの性能の種類

床衝撃音には LLとLHの2種類があります。

固体音の中でも 床に衝撃が加わって発生する音を床衝撃音といい、 2つの種類に分けられます。


1.スプーンなどを落とした時に発生する音。軽くて硬い感じの音です。

2.子供が机の上から飛び降りた時などに発生する音。重くてにぶい感じの音です。


直張りタイプの防音フローリングは、硬く耳ざわりで不快感なりやすい「軽量床衝撃音」の対策に主眼を置いて開発しています。「重量床衝撃音」の低減には、床仕上げ材よりもコンクリート床の厚さや建物の躯体の剛性など構造そのものの方が大きく影響します。






L値ってなに?

L値は、床衝撃音の防音レベルです。
L値は小さいほどよい。
上階の床で生じる音が下の階でどの程度に聞こえるのかの基準として、決められている遮音等級をL値(エルち)またはL等級(エルとうきゅう)といい、音の伝わりにくさを表しています。このL値は数字が小さいほど、遮音性能がよいことを示しています。

L値は条件によって変わります。
L値は、コンクリートスラブ(下地のコンクリート)の厚みを150mmとして推定されています。したがって150mmのときLLが50でも、スラブ厚が120mmになればLLが55になるといったことがあります。  





(※1)防音フローリングの防音性能の表示方法が変わります。
防音フローリングをはじめ、マンションの床の防音性能表示にはこれまで、「LL-45」などの表示方法(推定L等級)が使われてきましたが、2008年4月に「床材の床衝撃音低減性能の表現方法に関する検討委員会」から、新しい表示方法(ΔL等級)が発表され、表示方法に変更していくことになりました。


ΔL(デルタエル)等級とは
従来の表示方法が空間性能を推定したものであったのに対して、ΔL等級は床材が床衝撃音をどれだけ抑えられるかという製品単体の低減性能を表すものです。ΔL等級の場合、値が大きいほど性能がよいことになります。
(例:4等級のほうが2等級より性能がよくなります。)